2011年2月13日日曜日

ジュスティーヌ・エナン

エナンのバックハンド

ダイナミックに見えるエナンのバックハンドも
よくみるととても基本に忠実です。

①スプリットステップ着地時点でグリップチェンジを開始。
この時点で手首をコック。これが最後まで維持されます。
②すぐに左足が横を向きボールの軌道に合わせてセット
これが早くて的確なのが彼女の持ち味です。
どのコースでも高さでも同じような安定したフォームです。
③テイクバックも左手主導(左肘で引きます)
ラケットを45度に。そこからヘッドが自然落下。
④振り出しでラケットが腰から出てゆきます
どの高さの球もここから出てゆきます。


(http://www.fuzzyyellowgballs.com)

⑤インパクトの直前まで膝が少し曲がった状態を維持しています。
インパクト時点で右足が伸び上がってスピンを加えています。
高いボールほど、足の伸び上がりで調節しています。
これが彼女のスイングをダイナミックにしています。
フォロースルーでは必ずラケットのトップが天を指しています

一見、大振りに見える彼女のスイングですが、
実は腕の振りよりも足・腰の使い方で大きく見えています。
バックスイングから打点にかけて腕の動きは実はコンパクトです。
インパクト時点で右足が伸び上がってスピンをかけているのと
必ずフィニッシュでラケットが天を指すことが
ダイナミックなフォームになっていることに注目下さい。

2011年2月12日土曜日

テニス と サッカー

ナダルとジョコビッチがコートでサッカー?を楽しんでいます。

ルールはワンバウンドまであとはバレーボール・ルール。
サービスコートの外はアウト。
フットワークの練習とも言えるかもしれませんが、
遊んでいるというのが本当のところでしょう。


(http://www.youtube.com/user/nightrunner2X)

ナダルの叔父さんはサッカー選手。
フェデラーの一番好きなのはサッカー。
マッケンローも子供のころはサッカー選手。

やはりテニスはフットワークですね。
持久力と瞬発力の両方が必要なのも共通です。
テニス選手を目指すお子さんは小学校ではサッカーを
させるのも一つの方法かもしれませんね。

2011年2月11日金曜日

バッグ・チェック : マリア・キリレンコ

マリア・キリレンコさんのバッグの中身拝見です。

ラケットはストリンガーに預けているので
普段は3・4本しか持っていない。
縄跳び。でも殆ど使っていない!?(コーチには内緒)
意外と化粧道具も地味。口紅も持っていない。


(参照:http://www.tennischannel.com)

ファンサービス用の生写真。サインして渡す。(欲しい!!)
トレーニング用のヘビーボール。(握力アップにも。これいいなぁ)

そして、髪飾り。「彼にもらったのよ!」(ごちそうさまです)

でもファンサービスに心がけている姿は感動ものですね。
人気の秘訣はそこでしょうか?

2011年2月10日木曜日

ムダのないフットワーク

「出だしの一歩」にすべてがかかっています。

深いボールや浅いボールの処理で
ムダなフットワークで振り遅れていませんか?

どんなボールが来ても最初にボディーターンで
右足(右利き)を外側に出すことが多いようです。
(基本は確かにそうですが)

しかし深いボールが来たときは、最初の一歩で
横でなく「真っ直ぐ後ろへ」「大きく」右足を引く
ようにしましょう。


(参照:http://www.tennischannel.com)

浅いボールも同じです。
多くの人は右足を外に出してから前に行くようです。
しかし、最初に右足を前に出しましょう。
思い切って「踵から踏み込んで」ゆきます。

こうしてムダのないステップをすることで
ボールが安定します。

2011年2月9日水曜日

サーブ: キックサーブのコツ ④フォロースルーの方向と肘の使い方

 フォロースルーは肘の使い方がポイント

フラットサーブは打点から前の足と同じように正面へ
コートの中へ振りきってゆきます。
キックサーブは外側に振り出し、打点からそのまま
外側へゆきます。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

コンタクトの後、外側へ振りきったラケットは
プロネーションの勢いで肘が支点となって
ラケットが回転して、一瞬脇が開いたスペースで
90度の角度になり、左側に振られてゆきます。

プロネーションを意識的にかけすぎますと
この90度になるときに肘に負担がかかりますので
プロネーションは自然にかかるようにしましょう。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

2011年2月8日火曜日

サーブ: キックサーブのコツ ③コンタクトでのラケット面

打点では面は前。ただしプロネーションは早めに。

フラットサーブとキックサーブの違いは、
ラケットを振り出す方向とボールの打点の場所と説明しました。
フラットではラケットがボールに厚くあたり、
キックサーブではボールをこするように当たります。

ビデオを見ても、両者では振り出す方向が違います。
ただし、ここで注意してみていただきたいのが
コンタクトポイントでのラケットの面の向きです。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

スイングの方向は違いますが、ラケット面の向きは同じです。
ここがキーポイントです。
ここで解るのが、プロネーションのタイミングです。
フラットよりもキックサーブはプロネーションの
タイミングが早くなります。
打点も少しだけ低い位置になります。

2011年2月7日月曜日

サーブ: キックサーブのコツ ②肩のライン

キックサーブとフラットサーブの違い

トロフィーのポーズからラケットを振りあげてゆくときの上半身の回転で
キックサーブはフラットサーブよりも後ろを向くような形になります。
これは、打点へラケットを振り上げる方向に違いがあるためです。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

野球のピッチングフォームで言うと、
フラットサーブは肩がまっすぐ前へブログ の表示
キックサーブでは横へ投げるような動きになります。

トロフィーのポーズから打点に向かうときの
両肩を結ぶラインの違いを御覧ください。
ラケットを振り上げるときも、打点に向かう時も
肩の線がキックサーブのほうが後ろ向きです。
これにより、振り上げる方向に違いを出せます。

腕の動きだけでボールの横を叩きに行く打ち方は
  腕の負担を増すだけでなく、コントロールが安定しません。

2011年2月6日日曜日

サーブ: キックサーブのコツ ①トス

トスは「打つときの頭の上」へ

セカンドサーブでも攻撃的に打ちたいですね。
少なくともリターンを強打されてくありません。
高く跳ねて弾み方の予想がつきにくいキックサーブで
なるべく相手にスライスでリターンさせましょう。

一番的には、フラットサーブのトスはコートの中に。
キックサーブは「頭の上へ」といいます。
キックサーブではボールのコンタクトが後ろ気味になるためです。


(参照:http://www.fuzzyyellowbaoo.com)

但し、もう少し正確にいうと、
「ボールを打つときの」頭の上です。

動画の右の選手(フランクさん)は、さらに攻撃的に打つために
体重移動もより前にしようとして、打つときは頭の位置が
コートの中です。
フランクさんの場合トスもコート内(フラットよりは左)に
落ちるように上げて、体がボールを追いかけるようにして
キックサーブを打ち、その時ボールは「頭の上」にあります。

サーブのフォームは人それぞれの部分があります。
ですので「打点のときの頭の上」と、覚えてください。

2011年2月5日土曜日

クルム伊達公子さんのカバンの中身

プロ選手はどんなモノをいつも使っているのでしょう?


クルム伊達公子選手のBAGチェックです。

ラケットは385グラム!、重いですね。

暑さ対策に「塩飴」ですか!

お顔の日焼け止めにサンオイル「資生堂ANESSA」
「もう若くないからねぇ…。」とご謙遜ですが、
この商品のモデルは、蛯ちゃんや、蒼井優だったりしますから!


(参照:http://www.tennischannel.com/)

ケータイは3台ですか!
孫正義さんに相談してみてはいかがでしょう?

このテニス・チャンネルの「BAGチェック」シリーズは
ナダルやキリレンコなど多くの選手にインタビュー。
それぞれ個性的で面白いです。

2011年2月4日金曜日

サービス・リターン:ボディーターン

とにかく「ボディ・ターン」です。


早く「肩をターン」することに集中してください。

①必要なバックスイングはボディーターンだけで
  自動的にできてしまいます。
②力で打ち返す必要もありません。
  相手のサーブの力を利用するだけで十分です。


(参照:http://www.tennischannel.com)

いい例がアンドレ・アガシです。
アガシはボディーターンは素早く、肩が相手を向いています。
体がターンと一体化してバックスイングもできてしまっている
ところをよくご覧ください。

※ボディーターンすることで、右足の軸も決まります。
  コンパクトなスイングを心がけることで
  体重は前に向かい、ボールをブロックします。
  解説で「ターンだけ考えて!」と強調する理由は
  それにより前に体重が「本能的にいく」のが理由と思います。
  いろいろと考えるとムダな動きを体がしてしまいます。

2011年2月3日木曜日

フェデラーのストローク

ニューヨーク・タイムズのWeb版にある
フェデラーのフォームの分析です。(2009年USOPEN)
CGも駆使されて素晴らしい記事となっています。


フォアハンド
①相手が打つ瞬間にスプリットステップ
②空中にいる時点でフォアの判断をして、フォア側の足を
右側にスライドしてステップの準備をしている。
③着地した瞬間に素早く左足を押出して打点に向かいます。
④打点に入るときに、右足は踵(かかと)から踏み込んでいます。
体の軸のバランスを保ち、体重移動がスムーズにできます。
⑤踵からつま先に体重が移り、右足で伸び上がります。
この伸び上がりで足から腰にかけて軸を回転させます。
これにより前方向への体重移動ができ、腕の振りを加速させます。
(このとき左腕の引きも連動させます)

画像をクリックしてください。↓


ジャブ・ステップ(Jab Step)
①深いボールの処理で左足を前に出します。
②体を右に向かせます。無理なく後方に体を
逃がすことができます。これにより、スイングのスペースを確保し、時間も稼ぎます。
③右足が着地した瞬間に、伸び上がります。
伸び上がりながら体の軸を回転させて体重を上と前に移動します。(フォロースルーで右肩と右足が前になるのを見てください)


バックハンド
①バックハンドでもスプリットステップの後
素早く打点に入り、軸がぶれずバランスよくスイングを開始。
②これにより腰の回転と、両肩のラインの回転がスムーズ。
③打点では壁を作り、右足で伸び上がります。
この壁で回転が止め、伸び上がる勢いでボールに威力を伝えます。
左足が右足より前に出ません。これで次の動きの準備もスムーズです。
追い込まれた時も、左足をしっかりと踏ん張って
スキーのスラロームの選手のように、次の瞬間には反対方向へ動きます。

(参照)
ニューヨーク・タイムズ
http://www.nytimes.com/pages/sports/tennis/index.html

新聞のWeb版です。
テニスについても多くの最新記事や戦術の分析、動画を掲載しています。

2011年2月2日水曜日

スプリット・ステップ

スプリット・ステップをしっかりとしましょう。

相手がボールを打つ瞬間にスプリットステップを踏む
習慣をつけましょう。

スプリットステップを踏むことで
①着地時点で一度は下に重心がゆきます。
ちょうど下半身がバネのように縮みます。
②そのバネの反動で、次の動きが素早くなります。
また足に無駄な力がはいらずにすみます。
この自然のバネの力を利用するのです。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/)

スプリット・ステップのタイミング

スプリットステップは
相手がボールを打とうとする瞬間にとります。
ボールが相手のラケットに当たる瞬間は空中にいます。

一見遅いように思えますが、その後は上記の「バネ」を
利用して、勢い良く打球方向へ行けますから大丈夫です。
むしろ、着地時点でボールが来る「方向」や「距離の予測」が
はっきりしていますから思い切り飛び出せるのです。
タイミングが早過ぎると、着地してから足をもう一度
踏ん張ることになり、勢いが無くなってしまいます。

これはサービス・リターンでも同じです。
むしろ、レベルが高い打ち合いになると
相手のボールが早いときこそ、
しっかりとスプリットステップをとります。
次の動作でより素早くコンパクトに打つためです。

※マラト・サフィンが相手のサーブが打たれた後にも
まだ空中にいるのを御覧ください。

2011年2月1日火曜日

短いボールの対処:ダブルサイドステップ

ショートボールはサイドステップで

突然に短いボールが来て取れなかった時は
悔しいですよね。
低くて短いボールが来たときは
「ダブルサイドステップ」で対処します。
(ビデオでは”HOP HOP ステップ”)

よくある間違いは、前を向いてダッシュすること。
打つ瞬間に体を横にひねると体重移動を前に使えません。


(参照:http://www.tennischannel.com)

サイドステップを使って左足を前に出し、
スクエア・スタンスから、体重移動をネット方向に使えて
威力あるボールを打つことができます。

いい例がジェームス・ブレークです。
彼は短いボールにスクエア・スタンスのまま
サイドステップで左足を前に出してゆき
素早く打点に到達します。
体重が乗った威力ある球でエースをとります。

2011年1月31日月曜日

スマッシュのフットワーク

後ろへ下がりながらのスマッシュ

よくある間違いは「後ずさり」です。
後方へ飛んだボールはサイドステップでは間に合いません。
こうしたときは「クロスステップ」を使います。



右足(右利き)をターンさせて後ろへステップバックします。
左足をクロスさせて下がります。
③打点に入ってスイングするときは、右足を踏ん張って蹴り上げ
   重心を前に持ってゆきます。
   次のボールへの対処の体制を整えます。

※追い込まれて打つスマッシュは「つなぎ」になることも。
   次のボレーに備えましょう。

2011年1月30日日曜日

スマッシュのポイント

スマッシュはバッチリ決めましょう。

ポイントは3つ。
素早く横を向きます。
   相手コートを肩越しに観るようにします。
②同時に左手を上に向かって高く上げます。
   ボールの打点になるところを指さします。
   体がひねられてパワーがたまります。
顔は上を向いたまま。(打点に顔を残します)
   ボールをしっかり見ると同時に
   体のバランスを保つことができます。


(参照:http://www.tennischannel.com/)

素早く右手を上に向けながら横を向きます。
左目をボールに向けてゆきます。
顔がボールの正面に向くより距離感が掴みやすくなります。

ステップはサイドステップで細かく。
トロフィーのポーズのまま動きます。

あとはサーブと同じ要領で振りますが
サーブほど大きく振らず、ボールに当てることに
集中してください。
右肩が下がらないように気をつけてください。

(解説は右利きの場合を想定しています)

2011年1月29日土曜日

サーブ: ⑧フィニッシュ 

フォロースルー

ボールを打ち終えた後は、プロネーションの惰性で
手のひらが外側を向くような形に体の左側へラケットが
流れてゆきます。(右利きの場合)
足はジャンプした惰性で、コート内に落ちます。
ちょうど歩くのと同じで、右利きの場合、右手は前・右足は後ろへ
蹴り上げられます。
左手は右手の反動で後ろ方向へ流れ、左足は前に出てゆきます。
(※サーブの打ち方やトスの上げ方によっては違うこともあります)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

サーブは何度も打ってみて、自分に合った足のスタンスや打点、
トスの高さを試してみてください。
最初はラケットを短く持ってゆっくり打つとプロネーションなどが
わかりやすいと思います。


サーブは体重移動が7割、腕の振りが3割とお考えください。
くれぐれも、腕や手首の力だけで叩きつけようとすると、
肘や肩に大きな負担となり怪我のもとです。
(威力のある球も打てません)
しっかりとしたフォームで体重移動をすれば、
軽く振るだけで早い球や回転がききます。

腕の振りは:「トロフィーのポーズ」「肘が耳の横を通る」
(肘は落ちないように)
「空手チョップ」「プロネーション」
体重移動は、ワン:「後ろ足」、ツー「前の腰」、スリー「上へ」
以上をを意識してください。

Roger Federer

(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

2011年1月28日金曜日

サーブ: ⑦コンタクト と プロネーション

ボールへのコンタクトと腕の振り

ボールへはラケットを「縦に」出してゆく(空手チョップ)

トロフィーのポースから肘を上にラケットヘッドを下にしてから
肘を振りあげてゆきます。その時、足も伸び上がってゆきます。
ラケットはその時、ボールに向かってラケットのエッジを叩きつけてゆきます。
曲がった肘を伸ばしながら、空手チョップのようにボールを叩きにゆきます。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

トスでボールを少し前に上げていますので、ボールのコンタクト直前で
肘が伸びてゆくと自然と手とラケット面は前に向いてきます。
これを「プロネーション」といいます。(面を前に向ける意識をもちます)
コンタクトで少しだけボールの外側(右利き:時計の2時から3時方向)を叩く
感覚で振りぬきます。スライスが自然とかかります。

※(体感してみましょう:プロネーションとスライス
右手で後頭部の右耳の後ろあたりを触ります。
肘は前に上げます。(ちょうど右目の右前に来ます)
後頭部から右側頭部を撫でるように右手を前に出してみましょう。
この時、①前にいる人に「5!」を見せる手のひらを前に出す。
または、②空手チョップ状態のまま小指方向を前に出します。
どちらが側頭部をこする力が強いか体感いただけると思います。
(注:首の安全のため、あまり強くやらないでください)  
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※「プロネーション」とは
この不自然に見える腕の振りは、実はとても自然なのです。(投球も同じ)
(例)「空手の正拳突き」(←動画参照:http://eishinkai.jimdo.com/)
腰に構えでは拳は下・手のひらは上。突き出すと拳は上・手のひらは下。
拳が回転します。最も肩が入り体重が拳に伝わります。
※サーブではこれをトスしたボールに向かってやっているとお考えください。

◎プロネーションは2つの動きからできています。
①肩の内旋:右利きの場合、肩を反時計周りに回す動き。
(「はい、誓います」のポーズからテーブルを叩くような動き)
②肘・手首の回内:ドアノブを反時計回りに回す動き。(右利き)
ボールを投げる動きとサーブの動きは似ています。両方とも肘を曲げた状態で
前方向にボールを飛ばすように腕を振り上げると、この動きが一番自然です。
ウチワを扇ぐときの動きも似ています。


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2011年1月27日木曜日

サーブ: ⑥上への体重移動・伸び上がり

伸び上がり

下半身は、トロフィーのポーズからボールに向かって
肘を振り上げるのと同期させて、思いきって「伸び上がり」ます。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

溜めた体重を余すこと無く上へ移動させます。
(跳び上がるわけではありません。斜め上に伸び上がる感覚です。)

体重移動をまとめると
・構えから、
  「ワン」で体重を「後ろの足」へ(両腕振り下ろし)
  「ツー」で体重を「前の腰」へ。膝も曲がる。(トロフィのポーズ)
  「スリー」で体重を「上」へ。(振りあげ)

この、「ワン」(後ろ)、「ツー」(前の腰)、「スリー」(上へ)
と覚えると簡単です。

この時、目は上空のボールをしっかりと見ます。


Andy Murray

(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/)

2011年1月26日水曜日

サーブ: ⑤スイング開始

ラケットの振り出し

ラケットを背中に落とす、肘を振り上げる

トロフィーのポーズからラケット・ヘッドを背中の後ろに。
このとき「肘を上げてゆく」のがポイントとなります。
(肘は絶対落ちない)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

次に、上げた肘が耳の横を通るように押し出し、
肘を伸ばしてラケットを振りあげてゆきます。
この肘の押し上げと同時に、トスした手をゆっくりと下げてゆきます。
(あまり強く引き下げる必要はありません)
こうすると両肩が並行になります。

背中に逆さまになった状態から、180度フルにラケットが
回ってゆくことで勢いがつきます。
この肘を支点に、遠心力を利用してボールへのインパクトを強くします。

Jo-Wilfried Tsonga

(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com)

2011年1月25日火曜日

サーブ: ④トロフィーのポーズ

トロフィーのポーズを作ります

昔からテニスの大会の優勝トロフィーにはこのポーズの人形が乗っていました。

腕の動き・・構え→(1)両腕の振り下ろし
          →(2)トスとラケットの振りあげ(Lの字)
足の動き・・構え→(1)後ろへの体重移動

          →(2)膝の曲げと「溜め」(前の腰の突き出し)

これを足腰を連動させて、打球準備は完成。
「トロフィーのポーズ」のできあがりです。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

トロフィーのポーズでは、
①トスしたボールは頂点。
②トスした腕はまっすぐ伸ばしてボールを指し、
③顔はボールをしっかり見上げています。
④ラケットを持つ腕の肘は落ちない(Lの字をキープ)

ここから、一気に「溜めた」パワーをボールに伝えるべく
スイングしてゆきます。

Victoria Azarenka

(参照:http://www.tennis-warehouse.com/)

2011年1月24日月曜日

サーブ: ③体重移動と溜め

③体重移動と足・腰の動き

体重移動と膝の曲がり

サーブの威力と安定性には体重移動が欠かせません。
(1)まず、構えでは前の足に体重をかけます。
後ろの足のかかとが上がります。
(2)両腕を下げてゆき、トスとラケットの振りあげを始める段階で
体重を後ろの足に移します。今度は前の足のつま先が上がります。
(3)次に、再び前方向に体重を移動させ、ボールに勢いをつけながら
膝を曲げて「溜め」を作ります。(両足に体重は均等に「溜まる」)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

この動きで、膝が曲がってゆくことは重要ですが、
別に「屈伸運動」を意識しなくて結構です。「しゃがむ」わけではありません。
むしろ、後ろへ行った体重を「前の腰」(右危機なら左腰)を前に。
トスしながら左腕を上げる流れで左腰をネット方向へ突き出す
自然と足もビデオのように曲がってゆきます。(このほうがラクです)

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※よく無理に膝を曲げ、上体を反らして打つ方がいらっしゃいます。
足元がぐらついては意味がありません。
また、上体を反らすとアスリート並みに背筋を鍛えていないと
腰痛などの原因になります。無理のない体重移動をお勧めします。
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Daniela Hantuchova

(参照:http://emberwarepro.com/)

2011年1月23日日曜日

サーブ: ②ボールトスとラケットの振りあげ


ボールのトスとラケットの振りあげ (Lの字)


ボールをラケットの面に当てて、前に構えます。
ボールとラケットを離し、下へ両手は落としてゆきます。

そこから両手を同時に上に上げてゆきます(バンザイ)。
トスはまっすぐに上に上げます(肘は曲げない:ボールを突き上げない)。
トスした手はそのまま高く空に向けて打点を指差したままにします。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

ボールにあまり回転はつけない方が安定します。
ボールはボールを包んだ指をふわっと開く伸ばす勢いで上に上げます。
打点よりも30~40センチ位上に棚の上に置くように上げます。
落下したとしたら、前の足の爪先より少しコートの中に落ちるような感じです。

ラケットは、トスと同時に振りあげますが、
肩の高さまではラケット面が下を向く(地面に水平)ようにします。
肩の高さから先は肘を支点にラケットを立てて、
肩と腕が「Lの字」の形になるようにします。
これにより、スイングがスムーズになります。(肘が落ちないようにします)

この両手・両腕の動きを同期させます。
①構えではボールとラケットを付けて。
②離して、両手を同時に下げます。
③両手を同時に振りあげてトスをしながら、ラケットを「Lの字」になるよう
振りあげてゆきます。トスした手はボールを指差したままにします。

Justine Henin - Slow Motion Serve

by txchou

2011年1月22日土曜日

サーブ: ①構え、ラケットとボールの握り方

①サーブの構えとボールの握り方

前の足はベースラインのすぐ後ろ。
後ろ側の足は30センチほど後ろに。
後ろ側の足の先が前の足のかかとより後ろに。
両足の角度は60度程度。
リラックすした感じで。ちょうど「休め」のポーズ。
両足のつま先を結ぶ線が相手のサービスコートの
右端方面を指す角度が基本。
(右利きの場合:デュースコートからはセンター、
 アドコートからはコート右端)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

グリップはコンチネンタルグリップで。
ボールは、手の平で掴むのではなく、中指の付け根に軽く置き、
人差し指、中指、薬指でふんわりと包むように持ちます。
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フット・フォルトについて(フットフォルトは怪我のもと)
 サーブでボールを叩くより前に、ベースラインを踏んだり(触れたり)
 コート内に足がつくと「フット・フォルト」になります。
 うっかり、ラインを踏んでしまったりすることもありますが、
 多くの場合は次が原因です。、
  ①トスが乱れて体がバランスを崩す。
  ②トス自体が高すぎる、または低すぎる。
  ③体重移動のやり方が間違っている。
  ④腕で叩き付ける傾向がつよい。

 また、私の周囲の話ですが、
 フットフォルトが多い人は「肩を壊しやすい」ような気がします。
 やはり、トスやサーブの動作が不安定だったり、
 無理に腕だけで打つと肩や肘を痛めやすくなります。
 フットフォルトの癖を直すのは、怪我の予防とお考えいただき、
 次項からの解説も御覧ください。
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 Maria Sharapova Slow Motion Service Action
 
 by wimbly2004
 

2011年1月21日金曜日

ブライアン兄弟 ダブルス無敵の双子

双子のダブルス ブライアン兄弟。http://www.bobandmike.com/

①相手が打つ瞬間に「スプリット・ステップ。
②ボールの軌道に外側の足(打球方向の足)をセット
③コンパクトに面を合わす。少し押すだけ。
④体重移動でボールに勢い。外側の足→反対側の足
(踏み込みは気持ちだけで十分)


(参照:http://www.youtube.com/user/KenCatalyst

憧れの「ルーマニアン・ボレー・ドリル」
単に移動しているだけに見えますが、
ボールの軌道上の外側の足をセット、
正面に来た球をバックでとる練習に効果的です。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com

マッケンロー/イスナー ペアとのダブルス(爆笑シーンの連続です) 
爆笑シーンの中にも、4人のポジション取りやフットワークは注目です。

(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com

2011年1月20日木曜日

ボレー: 必殺!スイングボレー

スイングボレーの勧め

「高く弾んだ球のフォアハンドと思ってください」


中途半端な高さで浮いてきたボール。
(スマッシュするには低い。ハイボレーするには時間に余裕がある)
こうした球が打ち返されてきたら、積極的にスイングボレーでキメます。
相手に体制を立て直す余裕を与えず、スマッシュよりも確実です。

浮いてきた球の後ろに素早く入り、思い切って振り抜きましょう。


(参照:http://www.tennischannel.com/

ポイントは:
①浮いたボールを見上げて、肩を高い位置にして構えます。
 あとは、フォアハンドストロークと基本は同じ。
 (高い球への対応が加わります)
 左手は打点に向けて伸ばして体が開かないようにします。
 ラケットは肩の高さで大きくバックスイングを取ります。
 (スマッシュは腕・肘を高くしますがスイングボレーはストロークに近い)
ボールの真後ろをしっかりと叩きに行きます。
トップスピンをかけます。(ボールの4時から10時の方向へ振り抜きます)
 若干のサイドスピン気味のトップスピンをかけます。
 叩き落すような動きは避けましょう。(ネットしやすいです)

※後ろに下がりながらワンバウンドさせてバランスを崩したり、
 無理やりスマッシュしてネットにかけるよりも
 スイングボレーの方が確実です。

2011年1月19日水曜日

ボレー: 必殺のポーチ

絶対にポーチに出るべきシチュエーション

優れたダブルスプレイヤーはネットプレーで積極的に攻撃します。
ここに一つ「必ずポーチに出るべき場面」を紹介します。

それは、
味方のスライスサーブを相手のリターナーがバックサイドから
回りこんでフォアハンドで打とうとした時です。

この時は絶対にポーチに出てください。
クロスにリターンが来る可能性が極めて大きいからです。


(参照:http://www.tennischannel.com/

上体を後ろに逃がしながら打つ場合は、
逆クロスやストレートへの強打は困難です。

打てたとしても高いネットにかかるか、サイドアウトの可能性が大きい。
従ってクロスに返すしかリターナーにとって安全策はありません。
その返球に威力を加えるのは困難。浮いてくる可能性が大きいのです。

こうした場合は迷うこと無くポーチに出てポイントをゲットしましょう。
また、相手をこのように仕向ける作戦も有効です。

センターに強力に切れるスライスサーブを打ち込めれば、
ポーチのチャンスは格段に増えます。

フラット気味のサーブはラケットの面を合わせられれば
ストレートにも返しやすく、セカンドの高く跳ねるサーブは
ダウン・ザ・ラインやクロスに叩き込みやすいので
あらかじめどのようなサーブでどう対処するかを
パートナーと意思統一しておきましょう。

2011年1月18日火曜日

ボレー: 正面に飛んできたボールの処理

体の正面のボレーの処理

「フォア側の腰よりも内側に来るボールは、すべてバックハンドで打つ」


ネットにつけば、ボールが自分めがけて飛んで来ることもあります。
時速150キロ以上のボールでも体の正面でボレーできる方法を覚えましょう。

バックハンド寄りに飛んできた場合は、横を向いて普通にバックボレーで
相手のオープンコートに打ち込むことができます。
しかし、問題は体の真正面やフォアハンド寄りの腰あたりに来るボールです。


(参照:http://www.tennischannel.com/

(正面のボールを返す方法)
①素早くフットワークで体をフォア寄りに逃し、バックハンドでボレー。
②横を向く余裕がなければ、肘をフォア側に上げて
   ラケット面を正面にセット。
   ボールに逆らわずにブロック。(若干のサイドスピンがかかります)
③フォア側の腰に来ても、決してフォアハンドで打とうとしてはいけません。
   (当てられたとしても、ボールをコントロールできません)
 
※いかに素早く体をフォア側に逃して、
   しっかりとバックボレーできるかが鍵となります。

2011年1月17日月曜日

ボレー: ローボレーの練習

ローボレーをしっかりとマスターする。

高い球はボレーしやすい。でも、ボレーをマスターするには
ローボレーが鍵となります。
ローボレーは低い姿勢からいかに上手に返球できるかにかかっています。


(参照:http://www.tennischannel.com/

(秘訣は次の3つです)
①膝を曲げて軸を保ちます。(決して腰を曲げてオジギをしない)
②ラケットヘッドを立てた状態を保ちます。
③手首をしっかりコックして伸びないようにします。
   ラケットヘッドが下がったらボールをコントロールできません。

(練習方法:)
ネット越しに、短く低いボールを左右交互に球出しして
足の入れ替えをしながらローボレーを繰り返します。
ラケットをボールの下に滑り込ませて、前でボールをとらえ
ボレーする瞬間に小指側から少しだけ上にすくい上げる感覚。
手首の状態を常に一定に保てるように気をつけます。

この低い姿勢を保ってローボレーを処理できれば、
ボールを相手のコート深く攻撃的に返すことができます。

2011年1月16日日曜日

ボレー: ボールをしっかり捕らえる方法

ボレーを確実にする3つの「ポジション」

ボレーをしっかり決めるには、
1)棒立ちではダメです。
2)腕のスイングだけに任せていてもダメです。
3)ラケットの真ん中でしっかり捕らえる必要があります。


(参照:http://www.tennischannel.com/

「3つのポジション」は次のとおりです


①足を肩幅より少し広くして重心を少し下げます。
   膝を曲げて、体の軸を保ちます。(オジギをしない)
   右にも左にも動きやすく、体重移動にも適しています。

ボールの高さに、視線を合わせます
   ボールの軌道を後ろからしっかりと捉えます。

※この時、外側の足をしっかりボールの軌道上に入れることで
   可能になります。(ビデオでは右足)

③ラケットに語りかけるように、顔を打点に残します。
   スイングがコンパクトになり、大振りを防ぎます。
   スライスもかけやすくなります。

2011年1月15日土曜日

ボレー: ボレーは足で打つ

ボレーはフットワークで決まります。

ボレーにパンチ力を与えたければ、
腕のスイングではなく足にその答えがあります。

多くの方が足をクロスさせてボレーをするという間違いをしています。
1)バランスを崩します。
2)足の動きが固まり、次の動作に移れません。
3)打球に勢いもつきません。


(参照:http://www.tennischannel.com/

正しいボレーのフットワークには
外側の足(フォアならフォア側、バックならバック側の足)を
  ボールの軌道上にセットします。
②コンタクトでもう一方の足を打ちたい方向に踏み込んでゆきます
③この体重移動を利用してボールにパンチ力を加えます。
 コンタクトに集中して、ボールに勢いを付けることができます。

バックハンドも同様で、
①外側の足をボールの軌道上にセットして
②もう一方の足を打球方向に踏み出しながら
③流れるようにボールをリズムよく、
 勢いがあるボールを打つことがでいます。

ボレーでは「足の使い方」に注目してください。

2011年1月14日金曜日

ボレー: 実はとてもシンプル

ボレーは「ワン・ツー」で打つ

構えは棒立ちにならず、足は肩幅より少し大きめにして
少しだけ膝を曲げて腰を落とします。
足の親指の付け根(母趾球)に軽く体重を乗せます。
(べた足にならず、体重移動がラクになります)

グリップは「コンチネンタル・グリップ」。(ハンマーグリップにはならない)
ラケットは胸から離し、ラケット面が目の高さになるようにします。
グリップは軽く握りますが、手首はコックしておいてください。


(参照:PlaySportsTV http://www.playsportstv.com

まず、相手がボールを打った瞬間に、フォア/バックを判断します。
(この時、「スプリット・ステップ」を忘れずに)
「ワン」の動き。(①②③を同時に)
①フォアならフォア側、バックならバック側の足を「ボールの軌道上」
   踵(かかと)からセットします。(できるだけ斜め前に)
②足のセットと同期させてボディーを少しだけターンします。
   ラケット面が正面を向く程度で十分です。
※バックボレーは、肩と肘のラインがネットを並行になるようにします。
   これですでに肩・肘・グリップ・ラケット面で「壁」が作れます。
   よく「横を向く」と解説がありますが、

   これはこの肩と肘のラインを作るということです。
   それ以上引くと大振りになります。

③ボールが来る高さにラケットをセット。
   ボールが目の高さ(最初の構えの高さ)より低い弾道の場合は、
  肘を支点にしてラケットを横へ開きます(ビデオで言う”ONE!”)。
「ツー」の動き。
①目と意識はボールをラケットの真ん中で捕えることに集中します。
②足は、反対側の足をボールを返す方向に踏み込みます。
   踏み込むといっても、体重を預けるだけです。体重移動だけで十分です。
   ※これが無意識にできるよう繰り返し練習しましょう。
   意識は①に集中させたいからです。
スライス気味で打ちます。でも、前に振りぬくのではなく、ボールの後ろを
   軽く掴んで少し「押し出す」程度。小指に少し力をいれるだけでできます。
   このとき、ボールの下へ少しだけラケットを滑り込ませる「意識」だけで結構です。
  (大振りは禁物。こすろうとする必要はありません)
※バックハンドは両腕を「ハ」の字に広げます。(野球の審判の「セーフ!」)


ボールの方向とパワーは、
腕の振りよりも足(打つ側と反対)を踏み込む方向でキメます。
つまり、体重の移動でつけるのが基本とお考えください。
ボレーは「足で打つ」。これを忘れないでください。

2011年1月13日木曜日

アンディ・マレー の ストローク

アンディ・マレーの練習風景


(参照:http://www.andymurray.com)

①フォアハンド:バックスイングが大きめですが、左肩の引きが強く、
   コンパクトな振り出しになっています。
   (両肩を結ぶ線が一直線のままなのに注目下さい)

②両手打ちバックハンドも、全く無駄の無いスイング。
   フィニッシュも、ラケットが背中につくくらい振り切っています。
   打球後に身体が開き気味に見えますが、打点に顔が残っています。
   (アゴが左肩につくまで)

③片手のバックハンドスライスは、とても正確。
守備というよりも「攻撃的」です。
   しっかり、横を向いて(相手に背中が見えるくらい)
   しっかり、前に振り抜いていること。顔がしっかり打点に残っています。

(スローモーション)

(参照:http://www.andymurray.com)

2011年1月12日水曜日

「スライス」の誤解

スライス(Slice)はカット(Cut)ではありません。

雑誌の連続写真を見ていると、バックスイングを高く担いで、
ボールに向かって切り落とすような印象を持ちそうな記事が
多く見受けられます。
コートでもよく、空手の瓦割りを斜めにやっているような
フォームを見かけます。
たしかに、フェデラーの動画を見ても一見そう思えます。
でも「切る」は誤解です。

(参照:http://www.youtube.com/user/txchou

切る打ち方は肘や手首を痛める原因にもなります。
このクセがある方はすぐに修正してください。


スライス(Slice)は、薄く削る。ボールでなくラケット側の動きです。
イメージとしては、
ボールを置いたテーブル台の表面を一皮だけすり削る。
その刃物の背にボールを乗せて、前にボールも飛ばす。
デスクの上にボールを置いて、右手を表面から30度位の角度でつけ
デスク表面に手をすべらせ手の甲でボールを右へ飛ばす(右利き)。
ボールは逆回転で飛んでゆくはずです。

上のフェデラーの動画も
テーブル台の角度が前に少し傾いているとお考えください。
ボレーも同じです。
ボールを切るのではなく台を削るような動きでボールの下へ入るように
ボールの「後ろを叩く」。そして「前に振り切る」。これがスライスです。


(参照:http://www.youtube.com/user/txchou

※英語的な意味では、ボールをレモンと見なし、
レモンの薄切りの最初の一刀のイメージでボールの下を薄く切る
というのが本当のようです。
つまり、ラケットのエッジを当ててゆく感じで。
ラケット面が小さく、重かった時代はそう説明するとフィットしていた思います。
今はラケット面も大きく軽いので、エッジでなく面を当ててゆく説明の方が
フィットしていると思います。

2011年1月11日火曜日

バックハンド スライス(低い球、高い球)

バックハンド・スライス (片手・両手共通)

「横を向く。肩を入れ、クローズにした体制を素早く作る」

スライス・バックハンドは低い弾道。バウンドも低くなります。
深いボールを安定して打つことができ、相手も強打しにくい。
また、体制が崩されたときや左右に振られたときに、
スライスを使えばボールの滞空時間が長いため、
こちらの体制を整えてポジションを回復できます。
また、バックハンドスライスは通常両手打ちの方も片手で
打つ方がいいと思います。


(参照:http://www.intosport.com/

グリップはコンチネンタル。(ボレーやサーブと同じ)
低い弾道のボールや、スピンが掛かった深いボールの返球に便利です。
飛んでくるボールにクローズドに。 
す早く肩と腰を回転させ横を向きます。
(どんなに相手の球が速くても慌てず必ず横を向きます!!)
肩越しにボールを見ます。
左手(右利きのとき)でラケットのスロート部に手を添えて
バックスイングをします。ボールの軌道より少し上に構えます。
この時も、手首はコックしていてください。(ぐらつかない)
打点に振り出し、ボールの後ろを叩き、ボールの下へラケットを
滑りこませる感覚。
下へ「切る」という感覚でなく滑りこませる。安定し、腕にも優しいです)
肘→小指と先導してだしてゆきボールの時計で7時位を叩き
ネット方向に前へラケットをだしてゆきます。
顔は打点に残したままにします。

この時、左手(右利き)を後ろへ出します
(軸の回転を押さえバランスを保つ)
ちょうど、「ハ」の字を両手で描くような感覚です。

2011年1月10日月曜日

小さなスイング と 大きなスイング

飛んでくるボールによってバックスイングの大きさを変える

低い球、早い球 は「バックスイングを小さくコンパクトに返す」
高い球、遅い球 は「バックスイングを大きく大胆に振り上げる」



(参照:http://www.tennischannel.com/

早いボールは大振りになると振り遅れます。
飛んでくる球の速さと勢いを逆に利用して早いボールを打ち返します。
低いボールへの対処は大振りになるとネットする危険があります。
コンパクトに振り上げましょう。
腕でコネるのではなく、体の軸を保ったまま右足(右利き)から
左足への体重移動だけ
でボールへのパワーはつきます。

遅い球には勢いを付けて打ち返す必要があります。
高い球はそれ自体がチャンスボールです。
しっかりバックスイングをとって打ち込みましょう。
ここで注意することは、腕だけで打ちに行かないこと
右足(右利き)をしっかりボールの軌道上にセット。
顔を打点に残すようにしましょう。(軸がぶれない)
③ボールの後ろを叩いて左上の方向(時計の10時の方向)へ
振りあげ
ましょう。(ネットの防止:高い球ほどトップスピンで)

※この「Tennis Channel」も沢山の1分間レッスンがあって面白いです。
また、往年の名プレーヤーも出ていたりして、オールドファンには涙モノです。

2011年1月9日日曜日

両手バックハンド レッスン

両手バックハンドの練習方法

「利き手と逆の手でフォアを打つ感覚。
利き手は振り上げる補助をする」


両手打ちバックハンドは、利き手の逆の手(weak hand)で
打つフォアハンドを利き手が支えるイメージ。
①利き手と逆の手(weak hand)でフォアを打つ感覚が90%
(映像は左利きのため右手)
②利き手はラケットを肩に引きつけて背中まで振り上げる。
これに10%の感覚。

グリップは利き手と逆の手が「セミウエスタン」。
利き手は「コンチネンタル」
利き手の人差し指と逆の手の小指が触れるように握る。
(隙間を空けたり、重ねない)


(参照:PlaySportsTV http://www.playsportstv.com

練習法方としては、軽い球出しから始める。
①利き手と逆の手(weak hand)で「フォアハンド」を打つ感覚。
但し、ラケットは背中に振りあげてゆく。
②構えでは両手で握る。ターンして利き手を離す。
フォアの感覚で打つ。
③次に両手で打つ。あくまで利き手と逆の手が主導で動く。
利き手はインパクトから背中に振りあげてゆく。肘を曲げる動作に徹する。
④視線は打点に残して、横向きの体制を維持する。

2011年1月8日土曜日

トミー・ハース

トミー・ハースのビデオです。
http://www.tommy-haas.net/

とても気に入っています。いいお手本にしたいビデオです。
フェデラーなどのトッププロのビデオは、基本は押さえつつも
パワーを出すためや多くのスピンをかける少しクセのあるフォームが
多く見受けます。(トップで勝つためには必要なのでしょうが…)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

その点、ハースのフォームは基本的なところが
とてもわかりやすいと思います。
かと言って非力というのではなく、体重移動や力の入れ方に
無理や無駄がないので
すごいボールが安定して打てることに繋がっていると思います。

※タイムラインで 0:40~0:50 あたりの深いボールの処理は
手首のコックバックがしっかりしていて、スイングもコンパクト
なため、ラケットヘッドが下がらず、綺麗に返球できている
ところは感動ものです。

トップ10選手だけでなく、こうしたビデオを撮影・公開している
ところがこのビデオの出展者の「Fuzzy Yellow Balls」のすごい
ところだと思います。

2011年1月7日金曜日

片手バックハンド 安定のコツ

片手バックハンドで安定したストロークをするコツ。

「体を開かない。横を向いたまま。フィニッシュは高く。」

コツ:①フォロースルーの後、ラケットヘッドは空高く。
          ちょうど「自由の女神像」のように。
コツ:②目線は打点に残したまま。打ったボールを顔で追わない。
          体を横に向けたまま軸の回転を抑える。
コツ:③最初のボディーターンの時も打球後も、
          前の足を伸ばしたままにしない。
          最初のボディーターン時には後ろ足のターンで軸回転を主導。


(参照:PlaySportsTV http://www.playsportstv.com

コツ:④前の足は斜め45度程度前に。
         横に向け過ぎると前に振れなくなる。
         打った後も次の動きに支障がです。
         前に向いていると、体が開き、コントロールが効かなくなる。

※最初はとにかく横を向く意識。
   後ろの足(映像は左利きのため右足)のポジションに注目。

上達してから、打球後に前を向くようにする。
ただし、トッププロも体は開かない人がほとんどである。
(顕著な例:フェデラー)

2011年1月6日木曜日

片手バックハンド レッスン (5)

片手バックハンドのレッスン(5) まとめ 

「腕の力でなく、肩を軸にループスイング」

①最初の構えでグリップチェンジ。
②外側の足を外側に向けてキメて体の軸を回す。
(ボールの軌道の延長上を意識する)
③ラケットを持つ手と逆の手(右利きなら左)を主導に
45度立てた状態でコンパクトにバックスイング。
 (コツ:右利きなら左腕の脇を少し開気味に肘を
少し後ろへ立てると素早くできる)
④振り出してゆくときは、一旦ラケットヘッドを落とす。
(ループの前段階)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

⑤ヘッドが落ちたところから、ボールに向かって振りあげてゆく。
⑥利き手と反対の手は後ろに残す(軸の回転を抑える)
⑦打点は前。手首はコック・バックのまま。
グリップエンドから前へだしてゆく。
⑧前に振り出す際に、後ろの足から前に体重移動。
(後ろのかかとが少し上がる)
⑨フォロースルーのフィニッシュはラケットヘッドが空を指す。
⑩顔は打点にしばらくは残るようにする。

2011年1月5日水曜日

片手バックハンド レッスン (4)

片手バックハンドのレッスン(4) ループ・スイング

「ループ・スイングでボールに勢いとスピンをつける」

最初の構えから、ラケットを持たない方の手でラケットの
スロート部を持ちながらグリップチェンジし、
ラケットが45度斜めに立つ状態のまま、
ショルダー・ターンしてバックスイングを完了する。
ラケットを振り出すときに、まずは自然落下でラケット・ヘッドを落としてゆく
(脱力)。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

ラケット・ヘッドが落ちたところからボールに向かって振りあげてゆく。
このときに、グリップエンドから前に振り出してゆくイメージ。

手首はコックバックで固定。打点は前。回外はしない。
(外へバイバイ!の前腕の動きをしない)
するとラケット面は、打点ではちょうど地面と垂直になり、
ボールを擦り上げてゆく。
フォロースルーはラケットヘッドが空を指すように振りあげてゆく。
ラケットを持たない方の手(映像は左利きのため右手、右利きなら左手)を
体が回転しないように後ろへ引く。
(胸を張って腕を広げるようなイメージ:ラジオ体操の最初の腕の振り)。

2011年1月4日火曜日

片手バックハンド レッスン (3)

片手バックハンドのレッスン(3) 
正面から横向きへターン(軸の回転と体重移動)

「まずは外側の足をキメて、素早くショルダー・ターン」

最初の構えから、ショルダー・ターン。
この時、まず外側の足(映像は左利きの為右足。右利きなら左足)を
やや外側につま先を向けて(60度くらい)「足をキメる」。
これと同期するように、体の軸を横へ回す。
(この時、ラケットは利き腕と反対側でコントロール。)


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/)

利き腕の肩が前に、その肩越しにボールを見ます
(アゴと肩が近づきます)。
ラケットを振り出しながら、外側の足(映像では右、右利きは左足)から
前の足の方に体重を移すような感覚を持ちながら、ラケットを振り出します。
(体重移動で自然と外側の足(後ろ)のかかとが少し上がるのを感じれたらOKです)

フォロースイングでラケットヘッドは空。
ラケットを持っていない方の手は、横で後ろへ引く。
胸を張るようなイメージ。(体が回らないために)

2011年1月3日月曜日

片手バックハンド レッスン (2)

片手バックハンドのレッスン(2) 2番目:横を向いたレッスン

「軸の回転は押さえ、体重移動は前へ」


横を向いた姿勢で、両手でラケットを持ちます。
この時、ラケットが横から見て丁度立って、
ヘッドは後ろのフェンスに向くようにします。
腕は30度から40度斜めになるように体から離します。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

前に振り出してゆく時、ラケットを持っていない方の腕は
(映像では左利きのため右腕)
体の軸が回らないように体の横で引き止めます。
(胸を張るような形にする。体が開かない)
後ろ側の足(映像では右足)は、体重移動が打球方向へ
(後ろ足から前足に)に引っ張られて
少しだけ「かかとが上がる」ようになります。

この体の「体の軸の回転を押さえ気味」(後ろの手は残す)にしつつ、
「体重移動は前」(後ろのかかとが上がる)ことを押さえて
軽く打ち返す練習を繰り返してください。

手首はコック・バックしたまま、腕でなく肩を軸とした回転で
フォロースルーでラケットヘッドが空を指すのも忘れずに。

2011年1月2日日曜日

片手バックハンド レッスン (1)

片手バックハンドのレッスン(1) 最初の一歩

「前で捉える。フォロースルーは上へ」

片手バックハンドのストロークで最初に重要な点は
フォアハンドと同じように「前で捉えること」。
そして、打った後のフォロースルーをしっかりとること。
まず最初にそのドリルから入ると覚えやすい。


(参照:http://www.fuzzyyellowballs.com/

まず、グリップはバックハンド・イースタン
(またはバックハンド・セミウエスタン)。
ラケットを持つ腕は伸ばし気味。(肘を曲げない)腰の高さで、
体からラケットを離しコンタクトのポイントに合します。

※フォアハンドの時と同じで、手首は「コック・バック」で固定。
 裏拳のようにコネるのではなく、ちょうど空手チョップのようにます。
(回外をしない)

ネットの近くに立って、軽くボールをだしてもらい、
軽く押し出すように打ち返しましょう。
その時、フォロースルーで、「肩の動きで振り上げ」て
「ラケットの先が空を向く」ように立てることを忘れずに。

2011年1月1日土曜日

片手バックハンド ①グリップのチェンジ

片手バックハンドのグリップは、セミウエスタン・バックハンドグリップが基本。
グリップの説明
(http://ameblo.jp/tennis-player2010/entry-10742180645.html)で
付けた番号の「1番」のところに、人差し指の付け根と
ヒールパッドがつくように握る。
ハンマーグリップにならず、人差し指と中指の間を空けること。
写真参照http://news.tennis365.net/lesson/tokushu/back/back07_01.html

「グリップチェンジは左手で行う」



(参照:http://thetennisvault.com/

片手バックハンドもまずはショルダー・ターンから始まる。
このとき、フォアハンドの時と同様に、
右手(ラケットを握る手:右利き)でなく
スロートを握った左手で素早くグリップを変える。
左肘を引きながらグリップチェンジする動作を利用してターンする。
素早くターンができ、どんな体制からでもラケット面が安定する。